作品を描いている頃、「車が好きなんだね」と言われるのがとても嫌だった。確かに車は好きだったけれど、趣味ではなかった。僕にとって自動車は、生活の中で最も大きく、そして貢献する道具という存在だった。街なかに停めれられた車は、誰かが何かの目的で、そこまで乗ってきて、用事を果たす間停められている。車を見ているとその国の、その街の、その人の生活がほんのわずか垣間見られる。車というデザインされた物が、人に与える影響は大きいから、僕は興味がある。 この車はカリフォルニアの、ある街の教会に停められていた。もしかしたらこの車の持ち主は、フィアンセと結婚式の打ち合わせに来たのかもしれない。